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Livestock Improvement Corporation(LIC)について

LICはニュージーランドの農業者が出資する協同組合で、ニュージーランドだけでなく世界各地の酪農、肉牛、シカの産業に多くの商品やサービスを提供している会社です。
LICの創業は1900年初めにまでさかのぼります。家畜の生産性を追求する業界において革新的で幅広い商品とサービスをご提供し、様々な家畜を飼う農業者が多くの利益を得られることを目的としてきました。

LICが心がけていることは、様々な商品やサービスを通して、農業者や食品業界にとって重要なパートナーであることです。そのためにLICが現在ニュージーランドで行っている業務内容は次のとおりです:

  • 肉牛、シカ、乳牛といった家畜の記録
  • 乳牛の牛群検定、乳成分を分析する研究機関
  • 肉牛と乳牛の農場における自動化システム
  • 畜産業界の統計と分析
  • 動物の健康管理
  • 肉牛、シカ、乳牛のトレーサビリティシステム
  • 農場におけるコンサルタントサービス
  • 研究、開発の実施
  • 乳牛とシカに対する後代検定
  • 様々な種のDNA分析−肉牛・乳牛・ヤギ・豚、肉牛・乳牛・シカの人工授精

LICの本部は酪農の盛んなワイカト地方のニューステッドにあり、ニュージーランド全土の本拠地です。支所はオーストラリアとアイルランドにあり、南アメリカ、イギリス、アジア、南アフリカに代理店があります。

私達の収益は毎年1億1千万ドルを超え、会社は継続して私達の戦略目標を上回る純余剰金を生み出してきました。この余剰金の大部分は私達の酪農家の株主に配当金として支払われており、NZの株式取引において最も収益のある株のひとつとなっています。

LICの会社概要

ニュージーランドは草地型酪農をリードしており、LICはその成功において重要な役割を果たしてきました。20世紀の初めより、私達はNZの農業界とともに働き、世界の中でもっとも効率的な草地型酪農に発展させようとしてきました。

過去60年間、LICは遺伝子改良プログラムに非常に多くの投資を行いました。力を注ぎ続けてきたのは、草地型酪農システムにおいて収益性の高い家畜を供給することでした。

今日、LICは世界にむけて事業を行っています。これまでの歴史や経験、成功によって私達はユニークな存在になりました。私達は草地型酪農に対して、遺伝子、情報、アドバイスサービスを提供することで世界をリードします。

低投入、高収益

ニュージーランドの生産システムで行われている低投入・高収益の方法は家畜をストレスの少ない状態にします。また投入エネルギー、雇用や資本のコストを小さくします。そして糞尿処理問題やその他の懸念される環境問題を低減します。

では一般的な飼養管理を行う農業者は、100年をかけてNZで開発、改良された放牧技術を導入できるのでしょうか?答えはイエスです。

世界中の農業者が、より真剣にNZの生産システムと遺伝子に目を向けています。これは彼らが牧場の収益性を高めようと真剣になっているからです。

利益は、生産物からの収入がその生産コストを上回るときにのみ得られます。どこの農業者も効率を高めて収益性を持続させる手段として、そのコストを減らすことに焦点をあてています。おそらく家畜改良の育種プログラムの最も重要なことは、NZで、また世界で増えている放牧場に対して、特に効率的な生産が行える家畜を選抜することです。このことを要求できる世界的な企業はほかにありません。

遺伝的な改良

いくつかの要素が組み合わさって、LICは確実に世界の遺伝獲得の最前線にいます。それは全国的な記録レベルの高さ、季節繁殖、世界をリードする精液の生産と流通システム、そして利益を生み出す最先端の家畜評価システムの方法です。しかし、すべてにおいて最も重要なのは、草地型農業を行う顧客に冨をもたらすために、LICが変わらず運営されていることかもしれません。

後代検定

平均して300頭の種牛が後代検定を受けています。娘牛について、草地での生産性やそのほかの形質に関係する収益性が厳しく審査され、それを受けて約15頭の種牛がプレミアサイアとして選ばれます。

今日、NZで搾乳される乳牛の4頭のうち3頭はプレミア・サイアチームの精液が授精されています。

家畜の評価

ニュージーランドは効率的にミルクを生産する事で世界をリードしているだけではありません。家畜評価モデル(AE)においても世界をリードしています。最先端の人工授精の手法を用いることで、農業者は年齢や血統、体重にかかわらず、どの乳牛や種雄牛が最も効率的で利益が得られるかを判断することができます。

評価システムの多くは、収入のみの能力で家畜の順位付けを行います。NZは最近まで、ミルクの生産コストを計算する唯一の国でしたので、それ故、その動物の本当の収益性を査定することができます。アメリカとオーストラリアは最近になって、この重要な分野で私達に続いて行うようになりました。

品質

家畜改良部門とその輸出部門であるLICは、すぐれた事業を行うことをお約束します。家畜評価、精液採取、手続きと輸出に対してISO9002の認定を受けており、2000年にはNZですぐれた経営を行う企業に贈られる賞を獲得しています。これは世界に名高いボールドリッジ基準に基づく賞です。

LICの遺伝子の利点

繁殖能力

季節分娩の周期を厳しく保ったことにより、NZの牧場では50年以上にわたって繁殖能力に間接的に選抜をかけることになりました。近年の研究によると、この分野において世界中の系統と比較して、NZの遺伝子の優位性が明らかとなりました。

LICのNZ遺伝子の精液で授精された子牛は、平均分娩間隔が368日となっています。

LICにより生産された精液はCSS精液基準を厳しく準拠しており、生産に関わる研究施設はISO9002を取得しています。

生産寿命

NZの低コスト季節生産システムには生産寿命に対する間接的な選抜が、要素のひとつとして含まれます。生産寿命の育種評価は近年導入され、この選抜がNZ国内の乳牛頭数にどれほど影響を与えるかを浮き彫りにしました。

国際的なホルスタインの遺伝子は数パーセントずつ低下しており、生産寿命が2.62日増えた事と関係しています。NZ乳牛の平均分娩回数は4.6産です。

積極的な放牧行動

わずかか、あるいは全く補助飼料を使わずに、また放牧草もわずかであった場合にも、NZの乳牛は積極的に放牧行動を行うように育種されています。NZの牛と他国の系統を比較する試験では、NZの牛がTMR飼養の状況ど同じように、放牧草でも同じ能力を発揮することが示されました。そしてさらに、その後の泌乳期間に備えて、ボディコンディションも良い状態を保ちました。

牧草を効率的に利用

NZの農業者は1986年以降、補助金を受け取っていません。この事実は、世界中で最も低い乳価と併せて、生産システムと遺伝子の双方から、農業者に効率を厳しく追求させることとなりました。LICは選抜目標と選択ツールの発展に寄与し、牧草での生産において最も収益性の高い遺伝子のみ利用することを促進しました。

LICのNZ遺伝子の乳牛は餌を利益に転換する効率の良い家畜です。

アウトクロス

繁殖へのアンバランスな取り組みの落とし穴を素早く認識し、LICではホルスタイン・フリージアン、ジャージー、エアシャー、また同様に証明済みの交雑種(キウィクロスTM)で、収益性の高いアウトクロス遺伝子の精液を開発しました。

収益性

LICのビジョンは「世界最高の農業者たちに解決法を生み出すこと」で、これは私達が行う全ての軸にすえられています。そしてそれは60年にわたって続けられてきました。結果は聞かれるまでもありません。放牧飼養において、LICの家畜は世界で最も収益的です。

技術、情報、社会基盤、そして遺伝子のどれもがNZの遺伝子を信頼性のあるものとしています。

Livestock Improvement Corporation (LIC) (旧NZデーリィボード家畜改良部門)日本総代理店
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