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一般的なニュージーランドのホルスタイン・フリージアン種 ※New Zealand Dairy Statistics2008-2009

・乳量4,169L(4,302kg−214日間乳量)

・乳脂肪4.36%

・タンパク3.58%

・体重477kg 

・採食量の目標 17〜18kg/頭・日

・餌の 85%は放牧草、15%は貯蔵飼料
(乾草、サイレージ、デントコーンサイレージ)

ニュージーランドで重視される改良ポイント

ニュージーランドでは次の7項目に重点を置いて、育種価を計算しています。(※2010年2月付け)

・乳タンパク質(×$8.215)

・乳脂肪(×$1.570)

・乳量($-0.085)

・体重(x $-1.171)

・繁殖能力( x $2.867)

・体細胞数($-30.001)

・生産寿命(x $0.043)

分娩間隔は365日 季節繁殖を維持し、繁殖能力に強度の選抜

ニュージーランドでは約50年にわたり、365日分娩間隔での選抜が厳しく行われてきました。これにより、特に繁殖力に優れた形質を持つ事になりました。
この分娩間隔日数は、世界でトップの成績です。
育成にかかるコストも大きいことから、アメリカなどでは利益確保に重要な要因である繁殖を改善したい方々にとても信頼を頂いています。

乳成分の改善に

ニュージーランドでは国内で生産される乳製品の95%が輸出されており、各牧場においても乳固形分の生産量が重視されます。農業者への支払い乳価も乳固形分(乳脂肪+乳タンパク)で決定するため、濃度の濃いミルクを生産するように改良されています。
2009/10シーズンの検定結果によると、ホルスタイン・フリージアン種の
乳脂肪は4.4%、乳タンパクは3.62%でした。これはほぼ粗飼料のみで生産されています。

世界各地から優れた遺伝資源を収集するLIC

LICはニュージーランド国内だけでなく、世界各地から優れた遺伝資源を持つ牛を選択し、育種に使用しています。そのため近交係数が低く、牛群の改良のために使いながらアウトクロス(異系交配)ができます。

放牧管理に適した牛群を早く作り上げることができます

ニュージーランドではほとんどの牧場で行われている放牧飼養に適した牛達ですから、これまでよりも早く放牧管理に適した牛群を作り上げることができます。
粗飼料主体での濃度の濃いミルクの生産、繁殖成績や生産寿命のアップ、気質の扱いやすさや肢蹄の問題の改善が期待され、牧場の生産性アップに寄与してくれることでしょう。

LIC 精液のその他の特徴
A2遺伝子とは? 妊娠期間を短くするための指標
(Short Gestation)
1日1回搾乳への適性(OAD)
乳タンパクの違い

高投入型の飼養管理への指標
(High Input)

LICが牛の育種選抜に利用している技術、関連団体など(英語)
boviQuest(特許技術)
フォンテラとLICの関連会社(ViaLactia Biosciences)とのベンチャー企業。世界中の牛から有益な働きをする遺伝子を探し出します。

Optimum・・・NZの乳価支払い制度の中で利益が最大になるよう、乳成分と乳量のバランスを取る事のできる遺伝子。AとTの対立遺伝子から成り、Aは乳量を増加、Tは乳固形分を増加させる。

Quantum・・・主に乳量に影響を与えるFとPの対立遺伝子から成る。PPの遺伝子を持つ乳牛は乳量と乳タンパクが増えるが、エアシャーで50%程度、ジャージーとホルスタインは20%以下とされている。 

NZ Animal Evaluation LTD
NZの乳牛の評価を行う団体。NZでどのように育種価を計算しているのかを知ることができます。
Gene Mark(特許技術)
LICが行う乳牛のDNA解析サービス。どの牛がどのような遺伝子を有しているかを知る事で、より正確に、早く牛群や個体の改良を行うことができます。

Livestock Improvement Corporation (LIC) (旧NZデーリィボード家畜改良部門)日本総代理店

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