A2とは何でしょう?
・牛乳のタンパク質は80%のカゼインと20%の乳清タンパク質から出来ています。
・カゼインには4種類あり、そのうちのひとつがβカゼインです。
・βカゼインは遺伝子に由来する2つの異なる構造があります。A1とA2です。
A2遺伝子はどのように作用(発現)しますか?
・A2遺伝子はA1、またはA2タンパクのどちらを乳中に産生されるかを決定します。
・すべての動物は、(両親から受け継いだ)2組の遺伝子を持っています。
・A2/A2の遺伝子を持つ家畜は、A2型のβカゼインのタンパク質を含むA2ミルクを生産します。
・A1/A1の遺伝子を持つ家畜は、A1型のβカゼインのタンパク質を含むA1ミルクを生産します。
・A1/A2の遺伝子を持つ家畜は、それらが混在したミルクを生産します。
A2遺伝子はどのように受け継がれますか?
・牛は雄牛から1コピーの遺伝子を、母牛からもう1コピーの遺伝子を受け取ります。
・そのため、A2/A2の雄牛(母牛)からは常にA2遺伝子の1コピーが子孫へ受け渡されます。
・同様に、A1/A1の雄牛(母牛)からは常にA1遺伝子の1コピーが子孫へ受け渡されます。
・A1/A2の雄牛(母牛)からはA1、A2遺伝子のどちらかのコピーが子孫へ受け渡されます。
A2遺伝子の頻度は?
・NZの乳牛の30%程度がA2遺伝子を保有しており、残りの70%がA1遺伝子だと推測されます。
A2ミルクとは何でしょうか?
・A2ミルク(A2タンパク質のみを含む)とはNZやオーストラリアで市販されています。価格はおよそ0.30セント(NZドル)ほどNZの通常のミルクの価格より高くなっています。
A2ミルクに関して、どのような健康への研究が行われていますか?
・βカゼインA1は1型の糖尿病の原因となるという主張の告訴が行われました。
・A1ミルクの割合が多いNZ、イギリス、フィンランドといった国と、心臓病や糖尿病の高い割合に対して相関がみられるという研究もあります。
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